睡眠不足の日本人
連日の猛暑で、寝苦しい夜が続いていますが、日本人の睡眠時間は世界的に見てかなり短いとされています。国際的調査では、多くの国の平均睡眠時間が7時間前後であるのに対し、日本人は6時間ほどだそうです。
ただし、睡眠時間に関しては、個人差や人種の違いもあるとの研究結果もあるため、一概に長く寝ることが正しいは言えませんが、睡眠不足による弊害は多くあります。
まず懸念されるのは、心身への健康被害です。慢性的な睡眠不足は、生活習慣病やうつ病のリスクを高め、免疫力の低下も招きます。特に今のような暑い季節は、熱中症にもなりやすくなるのでさらに注意が必要です。
また、寝不足による集中力や判断力の低下により、事故などを引き起こしやすくなると言われ、大きな事故は、深夜帯が多いといったデータもあります。
さらに見過ごせないのが、生産効率の低下による経済的損失です。ある試算では、日本人の睡眠不足による経済損失は年間で15兆円に上るとも言われており、社会全体に及ぼす影響は非常に大きいと考えられています。
このような状況を踏まえ、私たち一人ひとりが睡眠の質を上げる取り組みを行うことが求められます。
遅い時間までパソコンやスマホを見ない、お酒やカフェインを控える、服装や寝具に気を配るなど、小さなことからできる対策もあります。
暑さで寝苦しい夜が続く今こそ、「眠り」について考えてみてはいかがでしょうか。
2025年07月14日 12:47