退職金
退職金とは、一定の期間働いた人が、働いた年数や業績に応じて、退職する際に支給されるお金のことです。ただしこの退職金に関するルールは、各企業が定めるものであり、雇用主が就業規則や退職金規定等で明確に支払いを約束した場合でなければ、法的な権利として基本的に認められません。また、何年目から支給の対象となるかや、支給額の算出方法などについても定められた決まりはありません。しかし、支払われた退職金に対する所得税や住民税についての決まりはあります。退職金は一時的に支払われるものであるため、税の負担が軽くなるように配慮されています。
退職所得控除額は、
勤続年数が20年以下なら、40万円×勤続年数
勤続年数が20年超なら、800万円+70万円×(勤続年数-20年)
となります。
例えば、勤続年数が15年の人なら、40×15=600万円
勤続年数が25年の人なら、800+70×(25-20)=1150万円
が控除の対象金額になります。
これは基本であり、役員等の場合や、障がい者となったことが直接の原因として退職した場合は、計算方法が違ってきます。
また、勤務先に退職金の支払いを受ける時までに、所定の手続きをしておけば、源泉徴収で終了するため、原則として確定申告を行う必要はありません。
2025年05月13日 12:53