共働きの割合
今、103万円の壁、106万円の壁、130万円の壁・・・といった年収の壁が世間を騒がせていますが、その原因のひとつが共働き世帯の増加にあると思われます。総務省が今年の2月に公表した2023年の調査結果によると、共働き世帯数は1,278万世帯で、これは夫婦のいる世帯全体の約7割となります。
割合の推移をみると、昭和の後半は、専業主婦世帯の方が圧倒的に多かったのですが、平成に入った頃から共働き世帯が増えていき、平成10年を越えたあたりから、逆転して共働き世帯の方が多くなりました。
妻の働き方は、現在「週1~34時間」が661万世帯、「週35時間以上」が490万世帯となっていますが、今後は働く時間も長くなっていくと思われます。
このように働く妻が多くなれば、現行の年収の壁が、時代に合わなくなってきているといった声も無視できないようになります。ちょうど今が変革の過渡期なのかもしれません。
ちなみに、都道府県別共働き率ランキングは、
1位:福井県、2位:山形県、3位:富山県、4位:石川県、5位:長野県、
と北陸地方が高い結果になっています。そのせいか北陸は保育園の待機児童数がほぼゼロで、放課後子どもを預ける児童クラブなども充実しており、子育てに関しては、女性が働きやすい環境が整っていると言えるでしょう。
2024年11月19日 12:48