アンガーマネジメント
2022年4月より、「パワハラ防止法」が、全ての企業にすでに施行されていますが、これによって、パワーハラスメントを防止するために、企業側が必要な措置を講じることが義務化されました。このパワーハラスメントを防止するためによく言われるのが、「アンガーマネジメント」という言葉です。
「アンガーマネジメント」は、1970年代にアメリカで生まれ、怒りの感情と上手く付き合うための心理トレーニングのことを指します。
人であるかぎり、誰にでも「怒り」という感情があります。この怒りを抑え込むことが目的ではなく、怒る時と怒る必要のない時を上手くコントロールすることを目標にしています。
腹が立った時、その感情をコントロールするために行うと良いとされているのは、
①怒りを鎮めるために6秒ゆっくりと数える
②怒りがわいたら、その場を離れる
③自分の怒りを点数化する
④「~すべき」という自分の価値観を捨てる
などがあり、この中で特に難しいのが、④の「~すべき」を捨てることでしょう。
人それぞれに価値観が違います。例えば、待ち合わせ時間に5分遅れても遅れたとは感じない人もいれば、5分であろうとも許せない人もいます。その自分の価値観が全ての人に当てはまる訳ではないと理解し、押し付けないようにしなければなりません。
強いこだわりや固定観念がある人ほど、怒りが生まれやすくなる傾向にありますので、自分なりの「アンガーマネジメント」方法を見つける必要があります。
上記以外には、「仕方のないことは割り切って諦める」とか、「家族やペット、好きなものの写真を常に見えるところに置き、腹が立った時はそれを見る」などの方法もあります。
この「アンガーマネジメント」は練習を繰り返せば、誰にでも会得することが可能だそうです。一時の感情で今まで積み上げてきたものを台無しにしないためにも、このスキルを身に着けて、不要なトラブルを避けるようにしましょう。
2023年06月06日 12:24