シルバー人材センターについて
シルバー人材センターは、高齢者が働くことを通じて社会参加をし、生きがいを得ること、地域社会に貢献することを目的として、市町村単位で全国に設置・運営されている公益社団法人です。原則60歳以上の健康で働く意欲のある人が対象で、シルバー人材センターの趣旨に賛同し、協賛金として会費を納めた人が登録できます。
仕組みは、センターが地域の個人・企業・公共機関等から仕事を引き受け、それを会員の希望や技術・能力に応じて提供します。仕事の報酬は分配金として会員に支払われます。
仕事内容は多岐にわたり、塾の講師や、大工仕事、翻訳、パソコンの指導、庭木の剪定などの専門の技術や技能を活かしたものや、経理事務、宛名書き、販売員や建物管理などの事務分野の経験を活かせるもの、また、除草、ビラ配り、清掃などの一般作業などがあり、どのような職業だった人でも働けるように様々な種類があります。
ただ、センターの趣旨は、社会貢献や生きがいを目的としている為、収入はお小遣い程度と考えた方がいいでしょう。月10日前後の就労で、全国平均3~5万円程度の報酬を得ることができますが、年金受給者が働く場合は、月の収入が合計で47万円を超えると、厚生年金の受給が停止する可能性がありますので注意が必要です。
また、労災は適用されないため、会員傷害保険に加入する必要があります。
今後、少子高齢化が進み、人材を求める企業からの発注が増えることが予想されます。
それとともに、知識や技術を持っている高齢者への期待も大きくなっていますので、生活費を確保することができていて、フルタイムでの就労は無理でも、短時間で追加の収入を得たいといった人や、社会となんらかのつながりを持ちたいと思う人は、シルバー人材センターへの登録を検討してみるのもいいかもしれません。
2023年04月11日 12:51