ダイバーシティ & インクルージョン
最近、多くの企業でこの「ダイバーシティ&インクルージョン」という言葉を耳にします。「ダイバーシティ」については、以前よりよく使われていました。意味は一般的に「多様性」となりますが、では、「インクルージョン」とは何かといいますと、「受容」という意味になります。
つまり、性別・年齢・国籍・障がい・宗教・職種などの属性に囚われず、それぞれを尊重し、認め合うことを指しています。
日本では一番身近なところで、男女のギャップが挙げられています。ある企業では、女性の経営層の比率を現在の20%程から40%以上にしていく目標を掲げています。
このギャップを埋めるためには、日本社会の性別で役割を分担するといった構造的な部分や、転勤や異動、残業があるため二の足を踏む女性が少なからず存在するといった働き方の考え、また、出産は女性しかできないため、その後の育児と両立できるか不安になってしまうなど、個人では解決できない問題が多くあります。
それらを一度に解決するのは容易ではありませんが、人口が減少している今の日本では、遅かれ早かれ考えていかなければいけない問題となるでしょう。
そして、顧客の方の意識も変える必要があります。「責任者を出せ」と言って、女性が出てきた時、「女じゃダメだ、男を出せ!」と言うような偏見を持った人たちが、まだ一定数いることも忘れてはいけません。企業側だけではなく、全ての人が「変えていく努力」を担っていかなければ、真の「ダイバーシティ&インクルージョン」は実現できないでしょう。
2022年06月21日 12:12