差別しない採用
先日、ある飲食チェーン店に就職活動をしていた学生が、名前がカタカナだった理由で外国籍の人と間違われ、説明会を断られてしまったというニュースがありました。この学生、姓名共にカタカナの名前でしたが、日本生まれで日本育ち、国籍も日本国籍でした。
飲食店の見解は、「確認と説明が不足していた」との事でしたが、厚生労働省が事業者側に出している資料では、「国籍で差別しないこと、公平な採用選考を行うこと」となっています。
グローバル化した現代では、多種多様な人種や国籍の方がこの日本には多くいます。その人自体を全く見ることなく、ただ、名前から外国籍であると決めつけて不採用にするのは、さすがに問題があると言わざるを得ません。この前、この飲食店の経営陣のひとりが、講演で女性を蔑視した発言をしたことが話題になっていましたが、この企業側の根底にそういった差別があるようなら、問題を直視し、変えていかなければこれからの時代は厳しいかもしれません。
コンプライアンスを順守し、確実な労務管理と公平な企業倫理を持つことが、現代の企業側に求められています。会社の中で、そういった問題に気付きづらい体制になっているのであれば、私たち社労士などの「第三者の目」も必要となってくるのではないでしょうか。
2022年05月17日 12:49