銀行のサービス
今年の1月にゆうちょ銀行での硬貨による入金の有料化がニュースになりましたが、他の銀行でも店舗の統廃合やATM機の削減など、サービスの縮小が進んでいます。もちろん、最近ではキャシュレス化が進み、わざわざ店舗やATMコーナーに行かなくても済むようになったという背景もありますが、収益悪化による銀行側のコストカットの面で、そうならざるを得なかったという理由もあります。最近は、コロナ禍やSDGsを理由に、コストを減らす対策を講じている銀行も多くあります。
地方銀行としては、地域に密着したきめ細かいサービスが強みですが、銀行のこれからの未来を考えれば、全てをサービスで・・・という訳にはいかなくなっているのが実状です。
利用者側も、すでに使用しなくなった古い口座をそのままにしていたり、ひとつの銀行で複数口座を作ったりと、銀行にコストをかけている事実を意識しなければならなくなりました。今後、紙の通帳は有料になるなど、様々なサービスが有償化されていくでしょう。
ただ、全てをネットに頼るのも心配な部分があります。地震などの災害で停電になった時やシステムの不具合で機械が使えなくなった時などは、結局店舗に出向き、紙の通帳と印鑑を使用することが一番確かな方法となるかもしれません。つまり、銀行側もそういった事態に対処する対策を考える必要があると思います。
利用者もリスクを取るか、有料でもいいか、無駄なものはないかと賢く考えて、銀行を利用していく時代に来ているのかもしれません。
2022年04月12日 12:02