白ナンバーのアルコール検査義務化へ
警察庁は、「白ナンバー」車を5台以上使う事業所に対し、アルコールチェックを義務化すると発表し、来年10月から施行する予定です。「白ナンバー」とは、用途を自家用車に限り、仕事で使用する際でも、自社の商品や人員を無償で運搬する場合に限り付けることが出来るナンバーです。
バスやタクシー、運搬費用が発生する営業用のトラックなどは、「緑ナンバー」を付けることが義務付けられています。
今までは「緑ナンバー」のみに、点呼やアルコールチェックが義務化されていましたが、今年起きた「白ナンバー」トラックによる小学生5人死傷事故で、就業中にかかわらず飲酒をしていたドライバーの管理していた会社側にも責任があるとの声が上がり、再犯を防止するためにも厳格化されることになりました。
業務用白ナンバー5台以上保有している事業所は全国にかなりの数があり、事前に行われたヒアリング調査では、アルコール検知器が不足するなど準備期間が必要との意見が出たため、2022年4月の予定から10月に延期となりました。
先にアルコール検査を実施している「緑ナンバー」でも飲酒運転の事実が発覚していることから、義務化はもちろん大切ですが、それ以上にドライバーの安全に対するプロとしての意識が課題となります。
飲酒運転で事故を起こせば、会社にも甚大な損害が発生するため、アルコールチェックだけではなく、安全運転についての研修等を行う必要もあり、事業主側のドライバーに対する教育も問われることになります。
2021年11月30日 12:11