ヤングケアラー
「ヤングケアラー」とは、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている18歳未満の子どもをいいます。8月に17歳の兄が6歳の妹を殺害してしまったという痛ましい事件が起きましたが、兄は日常的に母親の代わりに妹の世話をしていたそうです。
元々高校生ぐらいの時期は、自分自身のことだけでも多忙であり、そんな時期に家事や家族の世話に集中すると、学業や体力・健康面への影響、また友達と遊ぶ時間が奪われることによるコミュニケーション能力の欠如などにつながる可能性が高いことは明白です。
同時に、かかるストレスは、多大なものになるとの想像は難しくありません。
しかし、その生活が“当たり前”で、自身が「ヤングケアラー」という認識がないという子どもも少なくないため、厚生労働省と文部科学省は共同プロジェクトチームの会合を開き、「ヤングケアラー」の支援に乗り出すことになりました。
「子どもらしい暮らしができずにつらい思いをしているヤングケアラーにとって青春は一度きりであるから、施策について、スピード感を持って取り組む」とのことです。
2021年09月14日 12:25